ダイビングの耳抜きが苦手な方へ|現役インストラクターが教える耳抜きのコツ
皆さん、こんにちは♪
レーブのラブ味です(^^)/
本日は『ダイビング中、全然耳抜きが出来ない!』という方へ
耳抜きのコツやトレーニング方法をご紹介していきます!
耳抜きが苦手な方は是非読んでいってください♪
なぜダイビング中、耳が痛くなるのか?
そもそも何故ダイビング中に耳抜きが必要なのでしょう?
それは水圧によって鼓膜が内側に引っ張られ、痛みが伴うから👂
この痛みを無視して深く潜ってしまうと、鼓膜を傷めてしまって
中耳炎や鼓膜が破れてしまう事も…💦
安全に、快適にダイビングを楽しむ為に耳抜きは必ず取得しておきたいスキルなんです!
耳抜きの種類
耳抜きにはいくつかの種類があります!
その中でも一般的な3つのやり方をご紹介します!
バルサルバ法
➡1番一般的で初心者でも簡単に出来るのがバルサルバ法。
やり方は鼻をつまんだ状態で鼻から息を吐くだけ👃
鼻をつまんでいる事で行き場の失った空気が耳管を通って鼓膜を元の位置に戻して痛みを解消してくれます👍
空気が漏れない様しっかりと鼻をつまむのがポイントです☝
フレンツェル法
➡鼓膜に負担をあまりかけずに耳抜きが出来るのがフレンツェル法。
やり方は鼻をつまんだ状態で舌根を上顎に持ち上げるだけ👅
喉と口腔内の空気を耳管に送り込むことで鼓膜を元の位置に戻して痛みを解消してくれます👍
1番負担の少ないやり方ですが、意外と舌根を上手に動かすのが難しく練習が必要になる耳抜きの種類になります!
トゥインビー法
➡こちらも鼓膜にあまり負担をかけずに耳抜きが出来る方法です!
やり方は鼻をつまんで唾を飲むだけ!この動作で耳管が開き空気が送られる事で鼓膜の位置を戻して痛みを解消してくれます👍
一見簡単そうに見えるトゥインビ―法ですが、乾いた空気を吸うダイビングでそもそも飲めるほど唾液が出ていなかったり、飲んだとしても上手に耳管が広がらず上手に耳が抜けない…という方も多いです💦
また空気を飲み過ぎてゲップが増えるので注意が必要です☝
耳抜きが出来ない方の特徴
上記の方法試したけど、全然抜けないんです…💦という方には何かしらの原因があります!
耳抜きが抜けづらい方の特徴をまとめてみたので、自分に当てはまっていないかチェックしてみましょう☝
耳抜きするタイミングが遅い
➡これは1番多いです!耳が痛くなってから耳抜きをされる方が多いのですが、実は痛くなってからじゃ遅いんです💦
潜降中、違和感➡痛みの順で異変が起きるのですが、違和感がきたタイミングでするのがベスト!
中性浮力が取れていない
➡違和感が来たタイミングで耳抜きをしたのは良いものの、中性浮力が取れず耳抜き中にどんどん落下してしまっている方💦
まだ耳抜きが完了してないのに、深場へ落ちてしまっているので痛みがやってきます💦
中性浮力がまだ身についていない場合はロープをしっかり持ちながら潜降しましょう!
鼻をしっかり摘まめていない
➡マスク越しに鼻をつまめていなかったり、冬物のブ厚いグローブを使用している事で、鼻の穴がしっかり塞げてないので空気が漏れだし耳管に空気が行き届いていない状態💦
指先ではなく指の腹を使ってしっかり鼻の穴は塞いでおきましょう!
鼻から吐いているつもりでも口から吐いてしまっている
➡こちらは初心者あるある!
自分は鼻から吐いているつもりでも口から空気を吐いてしまっていて、耳管にまったく空気が送られていない状態💦
優しく鼻をかむイメージで耳抜きしてみて下さい!
また普段から口呼吸と鼻呼吸の入れ替えを意識的にできる様練習しておくと水中でも切り替えが上手に出来る様になってきます👍
耳抜きしやすくする為の”事前準備”
実は耳抜きが出来ない理由は水中だけではないんです!
元々鼻づまりがある方や寝不足でのダイビングなど、体調面でも耳抜きは左右されます!!
その為事前準備として前日からコンディションをしっかりと整えて当日を迎えましょう!!
耳抜きをしやすくする為に、前日から当日潜る前にやっておいた方が良い事↓
・ダイビング前日は十分な睡眠をとる
・ダイビング前日の飲酒は控える
・当日潜る前までハイチューなど噛み応えあるモノを噛んでおく
・潜る前に耳裏のマッサージ
・リラックスし身体全体暖める
・鼻をしっかりかんでおく
最初の2つは耳抜き以前の問題ですが
3つ目以降は、するだけで断然耳抜きはしやすくなります!!
耳抜きしにくい体質の方は、そもそも耳管が開きにくいという方が多いんです。
そしてこの耳管は緊張や寒さで身体が強張っていると筋肉が収縮してしまい耳管の周りの筋肉も動きづらくなってしまいます💦
なのでハイチュー噛む・耳裏マッサージで筋肉をほぐしてあげて、身体が強張らない様に身体を温めておきましょう!
また鼻づまりしている方はしっかりと鼻をかんで、鼻の通りを良くしておくのも効果的です!
耳抜きのコツ
事前準備でしっかり整えたら、あとは耳抜きをしていくだけです👍
耳抜きのコツを紹介していきます♪
中性浮力が苦手な方はロープ潜降
➡中性浮力が取れない方は無理せず、ロープにつかまりながら確実に耳抜きをしながら潜降していきましょう!
操作に慣れてきたらロープの近くでフリー潜降を練習していくなどして段階を踏んでスキルアップしていきましょう♪
潜降時は飛行機の着陸姿勢🛫
➡よく頭を下にして潜ってこようとする方がいらっしゃいますが、基本ダイビングの潜降は足が頭より下の状態で潜降していきます。
耳抜きがまだ出来ていないのに頭からどんどん深場に行ってしまうと、更に耳抜きは間に合いません💦
飛行機の着陸姿勢をイメージしながら頭が1番上の状態でゆっくり確実に耳抜きしながら潜降してきましょう!
マスクの鼻部分はしっかり摘まんで空気が漏れないように
➡耳抜きが出来ない方の特徴でもお話ししましたが、鼻はしっかりつまんで空気が漏れない様にしましょう!!
抜けない場合は頭1つ分、浮上し耳抜き
➡耳抜きが出来ず痛みが生じたら原因はその水深ではなく、その手前の水深です!
頭1つ分浮上して耳抜きを再トライしてみて下さい!
その水深でも抜けない!となるなら、更に頭1つ分浮上し耳抜きを再トライしてみて下さい!
片方の耳が抜けない場合は抜けない方を水面に向ける
➡耳管の細さは人によって変わってきます!人によっては左が抜けづらかったり、右が抜けづらかったり。
その為、抜けてない方の耳がある場合は抜けてない方の耳を水面い向けて耳抜きしてみて下さい!
空気は上に移動する性質があるので、耳を上に向ける事で耳管に空気が通りやすくなり耳が向けやすくなります👍
唾を飲んでみる
➡普段トゥインビ―法が出来なくてバルサルバ法で耳抜きしている方でも
全然抜けない時にふいに唾を飲むと抜ける事があります!
何やってもだめだ~と思ったら1回唾飲んでみて下さい👍
一気に抜けるかもしれません♬
お助けアイテム
上記でお伝えしていった事、全部やってみたけど全然ダメです…💦
という方は、体質的に耳抜きがしづらいのかもしれません!
そういう方にはとっておきのお助けアイテムがあるんです👍
オトヴェント
➡鼻で風船を膨らませる事で耳管を開き、中耳内圧と外気圧を等しくしてくれます✨
耳抜き苦手な方でもほとんどの方はオトヴェントで訓練すれば解決するでしょう👍
やっている事はアナログですが効き目はピカイチです♬
ダイビング用耳栓
➡今までダイビング中の耳栓はご法度でした!
なぜなら水圧によって耳栓と鼓膜の間が密閉状態になり、鼓膜に穴が開いてしまうから…💦
ただダイビング用の耳栓にはスコットバルブと呼ばれる通気口があるので、鼓膜と耳栓の間を密閉してしまう事がありません!
またダイビング用の耳栓をする事により急激な水圧の変化を緩和してくれるので、耳抜きが楽にできるアイテムなんです👍
サイズがあるので自分に合うものを用意して快適ダイビングライフを送ってください♪
ダイビング後に違和感が残る場合は耳鼻科へ
無理やり潜降を進めて、ダイビング後に痛みや違和感がある場合は
中耳炎になってしまっている可能性があります💦
痛みが2~3日続くようでしたら耳鼻科への受診をオススメします!
また激しい痛みがある場合は鼓膜に穴が開いてしまっている可能性もあるので早めに受診しておきましょう!!
まとめ
本日はダイビングの基本スキルである耳抜きについて紹介していきました!
非日常の世界を楽しませてくれるダイビング🐠
そんな世界に遊びに行っているのに耳が痛いとなると
100%海の世界を楽しめず、残念ですよね💦
また耳抜きが出来てない状態で潜ってしまうと、耳や鼓膜を傷める原因にもあるので
オトヴェントなどのトレーニングアイテムの活用や
潜る前の事前準備など心がけながら安心で楽しいダイビングライフを送ってください✨
またレーブではライセンス取得後20本未満の方が参加出来る
スキルアップにもってこいな潜り放題ツアーを開催してます✨
1本1本テーマを決めながら潜るので、耳抜きが苦手な方は是非1度ご参加頂いて
耳抜きや中性浮力などダイビングの基本スキルを身に着けていきましょう!!